温暖多雨で水はけのよい伊豆大島はヤブツバキの生育に適していることや
大島の人々が防風林やツバキ油、薪、炭、工芸品などなど、
ツバキをあますことなく活用していたことも椿の島になった由縁です。
去年の冬、こんな感じに自宅裏の藪となっていた場所を伐採したところ、

たくさんのヤブツバキが藪の中に自生していました。
中でもビックリしたのは、幹がほぼ90度に曲がっていた椿!
上にツタ類が覆いかぶさって横に伸びていったのでしょう。

半年後の今の状況はこんな感じです。

台風などの災害の後にもたくましく生きるヤブツバキ。
ツバキの生命力に、何度、人間は勇気づけられてきたことでしょう。
ツバキのことを考えていたら、ふと、あのツバキに会いたくなって、会いに行ってきました。

樹齢300年ほどといわれている、仙寿椿(苗の平の大椿)です。

日本ツバキ協会に2016年に優秀古木ツバキとして認定され、その登録台帳によると
樹高約18m、幹周りは192mもあるそうです。
空を仰ぐように広がる枝葉。

どっしり構えたその姿は、「よく来たね。」と迎え入れてくれているよう。
その重厚な幹に手をあてると、長老的な叡智を感じます。

よく見ると、幹に落書きのようなものもありました...涙
仙寿椿の周りには、他にも立派なヤブツバキが何本も見えました。
苗の平には約200本のヤブツバキがあるそうです。
足元は草が結構伸びていましたが、管理が大変そうです...
仙寿椿は岡田の「港の見える丘」のすぐ近くにあります。
雲で、今日は富士山は見えませんでしたが、関東の富士見100景に指定されているようです。
穏やかで気持ちのよい天気です。

6月に入り、道路脇にはガクアジサイがところどころで咲き始めています。

カタツムリちゃんも、まだかまだかと雨を待っているかのようでした。

(ユリカ)