「ネコがくれたしあわせの約束」

やっと友人が書いた本を読む、心のゆとりができました!
島をテーマにずっと取材を重ね、小笠原に関する本を複数冊、出している友人の本です。

本の題名は、「ネコがくれたしあわせの約束」

舞台は、ネコたちが暮らす小笠原。本土から遠く離れた島です。

小笠原にしかいない鳥(アカガシラカラスバト)は、人間が島に持ち込んだ猫に食べられて、絶滅が危惧されています。
その鳥を守るために、猫を捕獲して、都内で引き取り手を探すという取り組みが、たくさんの人たちの熱意と協力で行われているそうです。

現場を歩いて調査を重ね、野猫の捕獲を続ける研究者や島の人々。
東京に送られてきたネコたちを、人間の暮らしに適応できるようケアし、新しい飼い主を探す活動を続ける獣医さんたち。
ネコの引き取り手となって、大切に育てている人々。
「どんな島にしたいのか?」を研究者とともに考え、「自分たちにできることをしよう」としてきた島の人々など…。

多くの人の努力によって、島から都内に送り出した猫は2021年6月21日で1000匹になったそうです!
そして15年前には推定40羽と言われていたアカガシラカラスバトは、推定500羽以上に増えてきたとか!!

本の中では、数々の問題を乗り越えながら今でも続けられているこの活動が、ネコの目線からと人間の目線の両方から、書かれています。

小学校高学年向きに書かれた本のようですが、大人でも考えさせられることが多い内容だと思います。しかも、ほのぼのして、じんわり暖かいものが心に残る本です💖

ネコ好きな方、人と自然との関わりを考えたいと思っている方、ぜひご一読ください〜!

(かな)