皆さんご存じと思いますが
昨日の夕方、「ジンベイザメが南房総館山沖の定置網に入り“八景島シーパラダイス”に運ばれた」と、ニュースで流れていました。
体長は4mとまだ子供ですが、10人近い水族館職員がプールへ移す様子は、中々大変そうでした。
上手く餌付いて長生きしてくれれば良いのですが・・・と思いつつ、ちょっと複雑な心境です。
以前大島でも、他店のガイドさんが南部のポイントでジンベイザメを目撃しています。
やはり体長は4~5mだったとの事、南方系来遊魚同様、サメもあまり大きな個体は来ないのかも知れませんね。
私自身は、かなり以前”マレーシアの海”で遭遇しました。
5m程の個体でしたがゆったりした動きの割に泳ぎは早く、フィンが千切れるのではと思う程ダッシュした事を覚えています。
何時か、10mを超える巨体と一緒に泳いでみたいものですね~。
さて大物ついでに、今まで遭遇した大島で一番の出来事について・・・
ある日、何時になく騒がしい犬の声に、2時間ほど早く目覚めてしまいました。
仕方なく、身支度を整え外に出ると、案の定散歩をせがんできます。
「お~ぃ、早いじゃないかよ~」等とブツブツ云いながら眠い目をこすり海沿いに出ると、既に磯場では釣り師が糸を垂れていました。
そんな中、犬を遊ばせながら沖合いを眺めていると、岸から百m程先でクジラの潮吹きが見えました。「えっ!まさか?」
何日か前の週末に「ダイビングポイントにクジラが出たぞ~」との話は聞いていたのですが
実際に目の前に現れるとは思ってもいませんでした。
しかも、その潮吹きはドンドン岸に近づいて来ます。
そして、遂に釣り師の目の前にその巨体が現れました。
真っ黒な背中が水面に出た瞬間!
飛び上がらんばかりに驚く釣り師の様子が、手に取る様に判りました。
私は大急ぎで犬を呼び寄せ、一気に職場へと走りました。
幸い、ダイビングポイントのすぐ近くだったので、“水中でも遭遇できるぞ”と思ったのです。
カメラ片手に海へ向かう間、心臓は期待と興奮でバクバクでした。
海に着くと、まだ岸から数十メートル先に潮が上がっています。
“沖へ出るなよ~“と心の中で念じながらすぐさまエントリー、水面でクジラのブローを確認しながら猛スピードで近付きます。
そしてクジラの潜った方向を見定めダッシュ!で潜降・・・
水深15m程の海底を水面から行ったり来たり、これを5~6回続けました。
そして、ゲット!したのがこの画像・・・
( 実は、ジンベイ・コククジラ共に新しい写真をキャプチャーしようと準備したのですが
スキャナが臍を曲げてしまい、スキャン出来ませんでした。
唯一PCに入っていた画像がこの一枚・・・ キャ~ 参りました!)
「海は繋がっている」とは言いますが、本当に何が出現するか判りませんね。
ちなみにこのクジラは、体長12メートル程の”コククジラ”
沿岸性のクジラとの事で、真っ先にその生息数を減らしてしまい
かなり早い時期に保護の対象となったとても貴重な種類です。
海チーム K/Y