固有種たちの異変?

先週から今週にかけてカルデラの中を歩いていて、気になったことがあります。
その、気になった事とは・・・。

とても広い範囲にハチジョウイヌツゲの花が散っていたことです。

土の上一面の白い小さな花。

まるで春先の、本来の花のシーズンのような散り方です。

そして、まだたくさんの木が、花を咲かせていました。

満開?
花の咲いている木を調べたら、皆、おしべを伸ばした雄の木でした。

隣のハチジョウイヌツゲの木にはしっかり実が付いているのに・・・??

一株ならば「狂い咲きしてるよ~。」と大して気にも留めないところですが
これほど沢山の木が一斉に雄花を咲かせるとはどういうことでしょう?

虫に花粉を運んでもらったとしても、受け取る側の雌の木は、花を咲かせていません。
何しろ今は、実の中でタネを育てている最中なのです・・・。

雄の木はなんでこんな無駄なことをしてしまったのでしょう?
来春無事に花をつけれられるのでしょうか??

そういえば今年は、オオバヤシャブシ達の実も、例年に比べて、とても少ないです。
この木で実の付きが良い方です。

実が何も付いていない木も結構あります。

こんな状態では、小鳥たちも冬にお腹をすかせてしまうのでは・・・?
そしてオオバヤシャブシ自身も、次の子孫を残すためのタネを、
どれだけ風に乗せることができるのでしょうか?

本土からも、様々な植物の開花の異常が伝わってきますが
本当に、心配になります。

島の生活に特化した固有種の方が、どこでも暮らせる外来種より
異常気象に弱かったりするのでしょうか?

こちらは最近目立ち始めたオオバヤシャブシの来春の雄花の芽。

これから寒い冬を迎えるというのに、なんだか早春のころのような伸び方ですが
大丈夫なのでしょうか?
いつも冬の枝に、こんな緑が目だっていたかな~??

どうにも気になることばかりで、島の固有種たちの未来がとても心配なのでした。
 
あ~、なんだか暗い日記になっちゃったので、最後においしそうな物を(笑)。

昨日、森で見つけたキノコです。
とても大きくて、アンパンそっくりでした!


上から見ても・・・

やっぱりアンパンですよね~?
 
(このキノコについて、森林インストラクター東京会の方から情報をいただきました。
コメント欄に貼りつけましたので、是非下記“コメント”を開けて、ご覧ください。)


(カナ)