
夕方に雨が降り出すまで、結構穏やかな1日でした。
咲き残りのハマユウの花に蜜を吸いに来た虫を見つけました。
分かりますでしょうか?↓

花の右下でホバーリングしながら↑、
長い口を次々と差し込んでいます。

ホウジャクという蛾の仲間。
素早い翅の動きで、全体像が分かりにくいです。
ハマユウ(ハマオモト)が、ここに150株程ありましたが、
咲いているのは、もうこの1株だけです。
やはり、真夏の青い海が似合う花ですね。
今はこんな具合↓に、

実をつけている株が多く見られます。
花茎の長いものは、1メートル程あります。

ちょっと、ニンニクに似てませんか?(笑)
こちら↓は、バナナの実をもぎ取ってしまったところ(笑)
に、似ていませんか?

親株から少し離れた場所へ
種子を散布して勢力を拡大していきます。
こぼれた種子は、こんな感じ↓

親株の足元、種子は葉陰でゆっくり発芽します。
不思議なのですが、
今年はハマユウがとても元気でした。
毎年書いて来たように、ヨトウムシたちが大発生して、
花も茎も葉もムシャムシャ食べつくしていたのです。
昨年は、もうここのハマユウは、ほぼ壊滅状態かと思っていました。
この夏は、どうしたことでしょう???

何とか見つけられた1匹。
ハマオモトヨトウの幼虫です。
昨年の秋には、たくさんのサナギも見つけました。
サナギをコジュケイが食べてくれたのか?
成虫(ガ)を小鳥やコウモリが採って食べたのか?
どこへ消えたのでしょう? 冬の寒さ?
ハマユウが、虫の嫌いな物質を生成して抵抗力を持ったとか!?
ここのハマユウ150株程を探して、ようやく、もう1匹↓。

あんなにいたアカマダラヨトウの幼虫は、
今年は全く見られません。
自然界では1種類の生物が大繁殖し続けることはないといいますが、
まったく不思議です。
国連は、この10月末に世界人口が70億人に達すると推計しているそうです。
50億人と推計されたのが、1987年7月とか。
25年程で20億人増えることになります。
「人口増大や経済成長をコントロールして急速にペースダウンしない限り、
21世紀の半ば近くに人類は深刻な危機に直面する」
1972年に米国の環境学者たちが報告した書『成長の限界』から約40年、
世界人口は約30億人増え、工業生産は倍増しました。
ヨトウムシたちの「少子化」にも意味があるのでしょう。
(なるせ)