「いきもの図鑑」にニオイウツギをアップしました!

「いきもの図鑑」にニオイウツギをアップしました!

https://globalnature-club.com/ikimono-zukan/2021/04/818/

 

春になると、白い花を咲かせて、やがて淡いピンク色になりながら散っていくニオイウツギ。近づくと、かすかに優しい香りします。

島のあちこち、カルデラの中や道路わきなど、日当たりのいい場所にたくさん生えていて、38年前の噴火でゼロから始まった「いつか森になる道」でも、どんどん増え、今では「ニオイウツギ街道」と名付けたくなるような風景に❣️

この花を見るたびに思い出すのは、私の大好きだった故・吉田先生(伊豆大島の植物図鑑を作った方)の言葉。
「この花はね、“乙女の恥じらいの花”って呼んでるんですよ」
――そう言って、やさしく笑っていました。

 

冬のあいだは葉を落として、まるで枯れてしまったかのような姿ですが…

でも細長い果実の中でしっかりタネを育て、時期が来ると裂けてタネを散らします。

 

先日、図鑑の記事を書くために道路脇の花を観察していたら、なんと花が咲いている木に、昨年の果実が付いてました!


割ってみたら、中から小さなタネが出てきて……

よーく見ると、タネにちいさな翼がついているのを発見!

「こんなに小さいのに、島の風に乗って旅をするための仕組みを持っているんだ!」と思って感動しました。

 

(かな)