ハチジョウイヌツゲ

いきもの図鑑にハチジョウイヌツゲ(モチノキ科)をアップしました!

ハチジョウイヌツゲ(モチノキ科) – いきもの図鑑|グローバルネイチャークラブ

 

伊豆大島では、ゴツゴツとした火口のふちから、緑あふれる外輪山の森まで、さまざまな場所で出会える常緑の木です。

本土の「イヌツゲ」はもともと、生け垣や庭木としても親しまれている1〜3メートルくらいの高さの木のようですが、伊豆大島の「ハチジョウイヌツゲ」は、7メートル位に育つこともあります。

 

火口のふち。(写真下の緑の左側がハチジョウイヌツゲ)

38年前の噴火から再生中の「再生の一本道」。

緑あふれる外輪山周辺の森など、さまざまな環境で生きています。


時には光を求めて横に大きく伸び、

時には奇妙な雰囲気の森を作り

人が手入れをしたわけではないのに自然に整った形になります。

 

6月には、5ミリぐらいの小さな花をたくさんつけます。

オスとメスの木が違い、オスの花はゴージャスに

メスの花は控えめに咲きます。

花が一斉に散る時の地面は、まるで小さな花の絨毯のようです!

黒い果実は「美味しそう」と言われるけれど、甘さがなくて全然美味しくないです(笑)

でも秋から春までずっと実をつけているので、餌のない時期に鳥や猿に食べてもらう作戦かも?と想像しています。

 

図鑑をまとめるにあたり、「伊豆大島の植物」の「8号目以上に多い」という記述や、「八丈島の植物ガイドブック」の「八丈富士のお鉢周りから火口内で多く見られる」という記述を読み、標高による分布を確認しようと昨日、濃霧の中で悪路の林道を抜けて山に上がったら、途中で車が動かなくなりました😅

いっぱいあるはずと思っていた標高300mぐらいの林道ではほとんど確認できず、標高400mぐらいから姿を見かけ、車が止まってしまった標高490mぐらいにはたくさんありました!

おかげですっかりハチジョウイヌツゲと親しくなり、4,5cmもある大きな葉っぱも見つけました!

花は小さいし地味な存在だけれど、生命の変化や不思議さ、そして伊豆大島の個性を語る上で、大切な植物だなぁと思います。

 

最後に、素敵な花束の写真を1枚❤️

山に行ったら、ぜひ注目してみてください!

 

(カナ)