有珠山ジオパーク全国大会・分科会報告

今日は婦人会の皆さんと一緒に歩く予定だったのですが、朝の雨と午後もくもりの天気予報に予備日の火曜日に変更したら、午後2時過ぎから青空が出始めました(^_^;)

何とか皆さんにススキキラキラを見ていただきたいという“欲”が良くなかったのかも…。
参加される予定だった婦人会の皆さん、ごめんなさい(-_-;)
火曜日が今日の分を補うぐらいの晴天になるよう祈ってます。

…ということで、今日は有珠山ジオパーク全国大会の分科会について報告します。

私が担当させてもらったガイド分科会では事前にとったアンケート結果から課題をピックアップ。
参加者を8つのチームに分け、課題ごとに検討し発表する形式をとりました。


洞爺ガイドセンターの小川氏と私の事例発表を参照してもらい、ディスカッションに入りました。


最初の検討課題「ジオパークをどう伝えるか?」という総論的な議題に対しては各グループから
「相手や相手の背景に合わせて話をすることが大切」
「ジオにこだわりすぎず、自分の身近なことから伝えては?」という意見や

「理論だけではなく、大地に触れて楽しむようにしている。」
「地域を丸ごと博物館に見立て、館内のレストランのような位置づけで地域の料理店を紹介している。」
「中学生がジオを学び親をガイドする試みを行った。」などの意見が出されました。


そして2番目の検討課題はこちら

2チームずつが1つの課題を担当する形で話し合ってもらいました。

無料のボランティアでジオパークガイドのガイド組織を維持するのには無理があるというのは共通認識で
いずれ有料ガイドが必要という意見が多くのグループから出されました。

その際、
「高校の総合学習の中に組み込んだり、ジオ部を作ったりして卒業後はジオガイドの仕事につける人間を育ててはどうか?」という意見や
「老人会や宿の女将など、現在動いていない人を見つけ出し、参加してもらってはどうか?」
「ガイドには各種割引をつけるなど特典を工夫しては?」などの意見も出ました。

4の組織統一については皆さん苦労があるようで
「統一は難しい。地域によって見せるものが違うし様々なガイド組織がある。交流、勉強会などで緩やかなつながりを持った方が良いのではないか?」などの意見が出されました。

大島のように1つの自治体ではなく、複数が一緒になって1つのジオパークを作っているところも多いようです。
人口が多くて専従スタッフもたくさんいるようなジオパークでも、それぞれに大変なことがあるのですね。

また防災分科会では「知る、伝える、備える」のテーマのもと川島町長が「ガイドが防災に果たす役割」を発表。
各地からも「災害のあるところに住むのが人間」という意見をはじめ、
「防災も観光も一体となれるのがジオパーク」など様々な意見が出て、活発な討論が行われたようです。

教育分科会では
「多くの学校でジオパーク学習の8割が校外講師に頼んでいる状態。」
「教師自身が楽しんで学ぶ必要があるのでは?」
「学校で使えるパンフレットや資料などが必要」
「年齢により伝え方違うので、外部講師と教員の協力が必要」などの意見が出ていたようです。

全国大会の報告はやがてまとまってWEB上に公開されると思うので、発表されたらまたこの場で案内します!
(本日の写真もすべて洞爺ガイドセンターの小川氏からお借りしたものです)

(カナ)