今年は火山仲間やジオパーク仲間の6名で、北海道の3カ所のジオパークを回りました。
合宿初日は、朝7時羽田発の飛行機で飛んで、“とかち鹿追ジオパーク”へ。
ここでの目的は、然別ガイドセンターのガイドを受けることでした。
然別ガイドセンターは30年近く前から、自然の中のガイドを仕事にしている会社です。
私たちは「苔の森ウォーク」というメニューに参加しました。
http://www.nature-center.jp/moss.html
この日のガイドは松本さん。

簡単なコース説明をうけて、いざ出発!
車道沿いに歩いて行くと、まずはキタキツネがお出迎え。

(前方に点のように写っています)
然別湖に到着する前に、最初に接近遭遇していたのですが、あまりに近づけるので皆、驚いていました。ガイドさんによると、最近は観光客が食べ物を与えるため近づいてくるとのこと(^_^;。

歩いて行くと、観光客が捨てた?カップ麺のゴミをあさったコンビニ袋が散らばっていて、ちょっと悲しくなりました。
爆裂火口の湖を見下ろしたり…

大島では見たことのない花を観察したり…

伊豆大島にいるコマルハナバチの数倍大きいエゾオオマルハナバチという蜂が、花に頭を突っ込んでいるのに見とれたりしながら歩いていたら…

ガイドさんがゴロゴロ岩が積み重なっている場所の前で立ち止まりました。
「ここから風を感じてみてください。この下に冷蔵庫があるんですよ」との説明に…

「あ、本当だ冷たい!」と皆で岩の隙間に手をかざして観察しました。
温度計で測ったら5℃でした!

『風穴』です! みんなのテンションも上がります。
そばにはヒメイチゲという白い小さな花が咲いていました。

風穴の出口周辺では季節が遅れ、周辺では咲き終わっている花が咲いているとのこと。
車道から入った森の中には、台風で大きな木が根ごと横倒しになっていたり…

足元にナキウサギのトイレ(?)があったりしました。

トイレの場所が決まっているなんて、人間みたいですね。
美しいコケが、地面を覆っていました。

ガイドさんは「この風景がスゴく好きなんです。」とお勧めの風景を教えてくれます。
そう言われて立ち止まると、本当に美しいコケの森に気づきました。
肉眼では小さくて良くわからないけれど、写真に撮ったら華やかな苔もありました。

そして、みんなが一番盛り上がったのがナキウサギ。
この日のツアーで、合計3匹のナキウサギに会うことができました。普段でも1匹ぐらいは会えるそうですが、3匹とは、大歓迎されているらしいです。
コース半ばの岩がゴロゴロしている場所には…

「たかしくん」と呼ばれているフレンドリーなナキウサギがいて、モデルになってくれました。

と~~っても、カワイカッタです。
ヤマツツジの優しい色も素敵で、とても楽しいツアーでした。

ツアー終了後は、この春できたばかりの“とかち鹿追ジオパーク会館”にお邪魔しました。

展示もわかりやすかったですが…

感動したのはコレ。

鹿追ではジオパークになるずっと前から、“地球学”という「地球を学ぶ」教育をしており、ジオパークの活動を始める段階で、小学校~高校まで一貫した”新地球学”にバージョンアップしていました。
年代別に12年かけて、地球を学ぶ教科書が展示されていました。そこには、各地のジオパークの活動を調べてみようという記述もありました。
私たちが「ぜひこれを販売して!」と興奮して語っていたら、とかち鹿追ジオパークの事務局の方が、全学年分の教科書を1セット、用意してくれました。

で、私たちを代表して、今年全国大会をする伊豆半島ジオパークの田畑さんに手渡されました。
こうやってノウハウを共有して、みんなで“地球”を楽しく伝えていけたら素敵ですね。
…と以上のような感じで私たちは、約5時間の滞在を終え、アポイ岳ジオパークへ移動しました。
とかち鹿追ジオパークの皆さん、まるで台風のように通り過ぎてスミマセン(^_^;
お騒がせしました&ありがとうございました!
この時のことは、火山仲間のみきさんも、ブログで報告してます。
別の視点からのレポートを読みたい方は、以下のブログへ!
http://ameblo.jp/suzukimiki/entry-12167999207.html
(カナ)