先日ブログにまとめた、海岸近くに咲く野生のバラ「テリハノイバラ」。
その仲間とは住み分けるように、三原山周辺の草地には、また別の野生のバラが咲いています。
このバラは、他の植物に這いあがり
時には垂れ下がり
時には、地面スレスレの空中を横に伸びます。
いつも地面を這って伸びていくテリハノイバラとは、ずいぶん個性の違う生き方です。
葉には、テリハノイバラほどの艶はありませんが、
少しテカリのあるものもいます。
葉の数は7〜9枚ほど。
托葉(葉の付け根の小さな葉)の形は、突起の先端が長く、他は短めです。
花は大きめで、おそらく直径3cm以上。
あれこれ図鑑を見比べてみると、アズマノイバラとノイバラの中間のような姿だけれど、ややアズマイバラよりな感じ。
家中の図鑑を引っ張り出して見比べ(写真の他にあと数冊)、WEB検索もしつつ、悩むこと数日……
最終的には、いちばん近い「アズマイバラ(オオフジイバラ)」として、「いきもの図鑑」にまとめてみました。
神津島や八丈島の図鑑には記載がなく、もしかしたら分布していないのかもしれません。
さらには1本だけですが、花がピンク色の木もあり…
「そもそも常に変化し続けている生きものを、明確に分けるなんて無理なのでは?」という持論(?)が頭の中をぐるぐる……(笑)
そんなわけで、「いきもの図鑑」の下記ページの内容は、いつかひっそり書き換わっているかもしれません。
アズマイバラ(オオフジイバラ)(バラ科) – いきもの図鑑|グローバルネイチャークラブ
どうぞ気長に見守ってください。
(かな)