ジオパーク実践研修会2日目

ジオパーク実践研修2日目。この日の目的は「ジオパークにおける情報の伝え方について、考え方、方法論を習得」でした。

早朝・ジオサイト(地層大切断面)見学
朝6時発のジオサイト見学。
これ、ほとんどの人が参加したようです。(私はお休み(^_^;)
前日もあまり眠っていないのに…皆さんスゴイ体力と気力です!(感心)

「ジオツーリズムにおけるガイドの役割とガイド養成」西谷
私は「私たちの目指すガイド像8項目」の紹介と…


大島での22講座の講習内容の中から、特徴的なこと、良かったことなどを紹介しました。


ジオパーク事務局の臼井さんからは、講師陣をまとめた資料をもらいました。

これだけの人が、語っていたのですね(^_^)

「私的・良かったこと」を考えて整理したら、7つにまとまりました。

1・最初に地域に入って頑張っている人に語ってもらった。
2・島の産業を全て取り入れた(農業、漁業、製塩業、酪農、くさや、椿)
3.国際優秀椿園認定の取り組みも含め、島を代表する植物「椿」を掘り下げた。
4.日本各地のジオパークで地球の活動のどの部分が見えるのかがわかった。
5.文学や遺跡が、しっかりジオとつながった。
6.植物や動物を「フィリピン海プレート」でつなげる物語。
7.目から鱗のインタープリテーション!

インタープリテーションの講習の中で、特に心に残っていることを紹介しました。


そして、臼井さんにこの講習を組み立てた時の気持ちや振り返っての感想などを聞き、皆さんと共有しました。

「情報発信の方法―サインとソーシャルネットワーキングサービスの利用」小林毅一氏(北海道地図株式会社)

ジオパークとしての看板」についてを聞くことができて面白かったです。

どの位離れた位置から見るかによって、文字の大きさを決める計算方法があることを初めて知りました。「視覚距離文字の高さ(mm)=距離(m)÷0.2」なのだそうです。

書体は角ゴシック、ユニバーサルデザイン書体が読みやすい、とのこと。

気にかけるべき点としては…
1・初めて見る人の気持ちを大切に。
2・設置場所で見てわかることを載せる
3・専門用語はアクセントとして使う
4・掲載するトピックや情報は絞り込む
5・内容に学術的根拠を載せる
6・文学的、主観的、情緒的表現はできる限り使わない(たとえば美しい,壮大ななど)
7・統一デザインを作成し、文章や色使い、版面レイアウトはセオリーを重視
8・文章中心の構成はダメ、版面の半分ぐらいは図面、写真で占有
9・優先順位「現地(景色)を見せる>イラスト>写真>グラフや表>文章」
10・ジオパークのストーリーとの関連性を感じられる工夫をこらす

10項目とも「なるほど〜」と思いました。

ジオパークぶらり」というスマホアプリの紹介もありました。

時間ができたら見てみよう!

「博物館の展示/書籍の企画」目代邦康


エコミュージアムジオパークの相違点、問題点、どんな本が売れるかなど…


ご自身の経験も交えながら、話されていました。

映像の中の本は、全て目代さんが書かれた本で、私も2冊持っています。
簡単な本が売れる…買い手の気持ち、わかります(^_^;

昼食を挟んで…「看板・展示物の作成と品評会(グループワーク)」

事前に出された課題をもとに作成された、ポスターやツアー原案を元にグループ討議、成果を発表しました。

伊豆大島からの講習参加者、河村さんも発表していました。

船、出帆のギリギリまで話し合いが続いた、熱気溢れる講習会でした。

みなさま、大変お疲れ様でした(^▽^)

(カナ)