11月20日、伊豆大島火山地質図の著者、川辺先生による「ジオガイドスキルアップ講習」に参加して、サンセットパームライン沿いの海岸線を歩きました。
元町に近い海岸
最初に行ったのが、普段は通り過ぎている、海岸線沿いの地層。

ここには西暦838年の神津島の噴火で飛んてきた白い火山灰の層が連続して見られました。

そして、少し離れた海岸線には…

え〜と💦これでは、わからないので拡大します。

火山灰とは明らかに違う、白い粒(軽石)
成分を調べたら、福徳岡の場のものなどとは違う、伊豆諸島や九州など日本のものだったとのこと。知られていない海底火山の噴火の可能性もあるそうです。
津波とか大きな台風と、どこかの噴火のタイミングが合って、大島に流れ着いたのだろうとのことでした。
赤禿
3400年ほど前の噴火で積もったとされる赤禿。
海側から見ると赤と黒の縞々の崖が見えます。(暗くて見えないけど💦)

「吹き出すスピードが早いと(より熱く溶けているため)くっついて、溶岩流のような岩の形状になる。スピードがちょっと落ちて積もったものに隙間ができて、酸化すると赤くなる。」と川辺先生。
「火砕流か土石流かは調べられる」のだそう。
「地磁気がバラバラの方向なら、500度以下に冷えた後に動いた証拠になる。地磁気が同じ向きは火砕流。バラバラは土石流などの可能性がある」とのことでした!
万立浜の軽石
「最初に見た軽石と同じもの。軽石には生き物がついていないので、割と近くで少なくとも噴火後半年ぐらいしか経っていない状態で漂着しているだろう」by川辺先生。

岡田火山
N極の向きにより770,000年前よりも新しいということがわかっている。大島の土台になった古火山の中では、岡田火山が一番古く、行者窟や筆島はそれより若い。もしかしたら1つの火山だった可能性もある。年代はカリウムが崩壊してできるアルゴンで測るが、大島はカリウムが少ないので、調べにくい。岡田火山は古いが、77万年前よりは新しい(地磁気が77万年前に逆転しているので、それよりも前のよりは逆転の後のものと言うことがわかる)

野田浜
ここにある池は「スパイラクル」と呼ばれるもの。
海水の上に溶岩が乗り、それらの溶岩の下敷きとなった水がはじけて爆発し、池ができた。

ハワイの動画などで見かける、溶岩が海に流れ込んだ時に白い水蒸気があがる「オーシャンエントリー」と呼ばれるものより爆発的。

標高150mまでは、伊豆大島もマグマ水蒸気爆発の可能性がある。過去の岩脈が地下水をせき止め、そこに地下水が溜まっている可能性があるとマグマ水蒸気爆発の元になったりもする。(水源にもなる)
※海岸以外で話題になった場所
カルデラの東側
以前、カルデラでボーリング調査をしたところ、カルデラの東側には溶岩がほとんど溜まっていない。火山灰が多い。よって溶岩流が流れ出さない理由があった(カルデラ壁があったので流れなかった)と考えられる。
カルデラ内には火山豆石が多い。湿ったものや水があった(マグマ水蒸気噴火が多かった)と考えられる。
裏砂漠
1986年スコリアが28センチ位積もっていて、その下に約3mの砂の層、土石流があった。
地層切断面
10000年以上溶岩流が来ていなかったことから、全体に高まりがあったと考えられる。
一つの火山が一生のうちに、さまざまな活動をすることを改めて感じました。
(かな)