ジオノスレポート第3回(生きものの展示)

ジオノス・生きもの展示の報告です。

入口近くにある看板では、かわいいイラストが動きながら、火山島の生きものの物語を語ってくれます。

これは、鳥類学者・川上和人さんの著書「そもそも島に進化あり」の挿絵を使わせてもらっているとのこと。

火山の中でどうやって生き物たちが生きているのか、やさしい言葉と絵で紹介されており、まるで小さな映画を観ているようです😌

 

私が特に感動した展示は、噴火の後、荒地から森ができるまでの経過を追った立体模型です。

似たような展示は他の施設でも複数箇所で見たことがありますが、ここではなんと、大島の実際の各環境から採取された枯葉や土壌、土壌生物が展示されていました!

これは嬉しい!

なぜなら、私が普段ツアーで歩く道では、国立公園の特別保護地区なので、土を掘って生物を調べることは基本できないからです。

ツアーと組み合わせて、この展示を訪れてもらえれば、より具体的に「生命の再生」をイメージできそうです!

 

そのほかにも、パイオニア植物の成長スピードや、

島という環境における植物の特徴、

島にすむセミの標本などがありました。

セミうちわ」なるものもあって、風速計も置いてありました(笑)

このうちわ、売店で売っていたら、ぜったい買ってしまいそうです(笑)

 

島の海岸や

森など多様な環境も紹介されていて、どれも生きもの同士の「つながり」が展示されていました。

 

文章も工夫されていて、たとえば”実をため込む鳥の気持ち”や、”埋められた木の実の気持ち”が書いてあって、

親しみやすくて楽し〜❤️

 

アシタバ畑での生きもののつながりや、

森と海の関係なども、楽しく分かりやすく表現されていました。

”本土からの距離によって、伊豆諸島の生きものの暮らしが変わってくる”という展示もありました。

 

他にも、大島の食材紹介コーナーや、

自分で引き下ろす大きなマグロや鳥の実物大スクリーン(探さないと見つからない・笑)、海中の様子がわかる映像展示などもあり、見どころが満載でした。

 

生きもの好きの私としては、「ここにずっといたい!」と思うほど(笑)。

これだけたくさんの展示があると、頭に入らなくなってしまうのではと思いますが、一つずつの展示が読みやすくて分かりやすく作られているので、読み進むことができます。もっともこれは、私にとって全ての展示が身近で自分と関係のあるものだからかもしれませんが…。(ただ一日で全部を理解するのは絶対無理そう・笑)

 

さて、次はいよいよ「暮らし」の展示。

島の人々が火山とどう向き合って暮らしてきたかが分かる展示です。

また次の機会にご紹介しようと思いますが…あと1回で終わるかな???(笑)

 

(かな)